2010年02月16日
俳句の本質(水原秋櫻子)
第一章 俳句の概念
俳句を論ずるに当たって、まず第一に明らかにしておくべきは、
「俳句は抒情詩である」ということであります。
抒情詩とは、自己の感情を詠嘆する詩で、その感情が強ければ強いほど
これを端的にあらわしますから、したがって形は短いものになります。
そうしてその短い詩句の中に、作者の感情のあふれているものを
尊しとするのであります。
感情は、濁りのない、高く澄んだものでなくてはいけません。
濁りのないという意味は、諷刺の意を含んだり、教訓の意を含んだりしないことです。
また、高く澄むという意味は、芸術的教養の深い人にのみ理解されるということです。
この濁りのない高く澄んだ感情があらわされて、はじめて俳句は立派なものとなります。
俳句を論ずるに当たって、まず第一に明らかにしておくべきは、
「俳句は抒情詩である」ということであります。
抒情詩とは、自己の感情を詠嘆する詩で、その感情が強ければ強いほど
これを端的にあらわしますから、したがって形は短いものになります。
そうしてその短い詩句の中に、作者の感情のあふれているものを
尊しとするのであります。
感情は、濁りのない、高く澄んだものでなくてはいけません。
濁りのないという意味は、諷刺の意を含んだり、教訓の意を含んだりしないことです。
また、高く澄むという意味は、芸術的教養の深い人にのみ理解されるということです。
この濁りのない高く澄んだ感情があらわされて、はじめて俳句は立派なものとなります。
Posted by 水月 at 11:55│Comments(0)
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